2017-02-22 第193回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第3号
その関係があって、実は二〇〇八年ぐらいには、ゴールドマン・サックスさんを始めとした投資銀行というのは、実際にオイルピーク論ということで、原油の生産量は減退の一途をたどって原油価格は天文学的に高騰するという、そういった資源枯渇論、オイルピーク論というのが喧伝されて、二〇〇八年の七月の十一日にWTI原油価格が一バレル百四十七ドル二十七セントという過去最高値を記録しているわけです。
その関係があって、実は二〇〇八年ぐらいには、ゴールドマン・サックスさんを始めとした投資銀行というのは、実際にオイルピーク論ということで、原油の生産量は減退の一途をたどって原油価格は天文学的に高騰するという、そういった資源枯渇論、オイルピーク論というのが喧伝されて、二〇〇八年の七月の十一日にWTI原油価格が一バレル百四十七ドル二十七セントという過去最高値を記録しているわけです。
これも、シーレーンとかなんとか、そこまでいきますと広くなり過ぎるわけですけれども、とりあえずある程度限定的にしますと、一つは長期的な脅威、これは資源枯渇論みたいなものがあります。これは割合、世界エネルギー会議などのデータを見ても大きくない。そう考えてみますと、短期的な市場リスクということになります。
それが七〇年代の大きな転換であって、これからの石油資源の不足問題は、八〇年代、九〇年代においても、決して資源枯渇論ではなくて、産油国が需要者、消費国の思うようには掘ってくれないという問題、そのために価格が相当に上がるというそういう問題だと私は考えております。現在、少なくとも専門家の間では、資源枯渇論を現八〇年代のエネルギー危機の問題として取り上げているということは私は余りないと思います。